店舗イベントへの企画・集客方法&その後も来てもらうためのコツ

コラム

 店舗でのイベント開催を検討した場合、企画のコツや集客方法、リピーターになってもらう方法などのことが気になりますよね。効果的な店舗イベントを行うと今後の集客につながり、売り上げアップが狙える可能性が高まります。この記事では、店舗イベントを開催するメリットや企画の立て方、集客方法などについて詳しく紹介していきます。


イベントを開催するメリット

 イベントを開催することには複数のメリットが挙げられます。まず、店舗で行われるイベントの場合は、オフラインで多くの人と出会うということを意味しています。オフラインで会うと他者の表情や声などが直で感じられるため、インターネット上での出会いよりもはるかに親密な関係になれるという点は大きなメリットといえるでしょう。

 次に、店舗イベントを行うと、会社のPRにもなります。たとえば、SNSなどでイベントが行われることが拡散されると、会社の存在をより多くの人に知ってもらうきっかけとなる可能性があります。また、開催したイベントが成功すると、コンバージョンにつながる出会いも期待できるのです。イベントに来る人のほとんどは、その会社に少なからず興味を持っています。そのため、イベントで効率的なアプローチを仕掛けると、今後も店舗に足を運んでもらえる可能性が高いといえます。

成功させるイベント開催のコツ

 せっかくイベントを企画、開催するのであれば、成功させたいですよね。ここでは、イベントを成功させるコツを3つ紹介します。

ターゲットを明確にする

 イベントを開催する場合には、ターゲットを明確にしておくことが欠かせません。ターゲットをはっきりとさせておかなければならない理由には、いくつかあります。まず、ターゲットによって、イベントの内容が変わる可能性があります。ターゲットが絞り切れていない場合、「参加型なのか、SNS映えするような内容のイベントがふさわしいのか」などのように、イベントの内容自体が定まらないケースもあるでしょう。

 次に、ターゲットによってイベントの告知方法も変わってきます。イベントを告知する場合、SNSやチラシ、店舗のHPなどの媒体を利用して告知が行われるのが一般的です。たとえば、10代や20代のような、比較的若い世代を対象としたイベントを開催するのであれば、SNSで告知をしたほうがより多くの人に拡散する可能性が高いと予想できます。ターゲットを明確にしないままイベントを行うと開催者側が想定していたターゲット層とのずれが生じてしまう恐れがあり、イベント自体が散発的な施策となる場合もあるため注意しましょう。

次回来店のためのアフターフォロー

 イベントに多くの人が来ると、「集客は成功した」と安心してしまう運営者は少なくありません。ただし、一度イベントに足を運んでくれた顧客でも、適切なフォローをしなければ再来店にはつながらない可能性が高いといえます。なかには、「お得なイベント」という認識で1回だけ来店して終わりとなってしまうケースも多いので、続けて来店してもらえるようなきっかけづくりを行うことが重要です。

 たとえば、イベントで魅力的な新商品を発表する場を設けて、「また来店したい」と思ってもらえれば、次回の来店につながる可能性があります。ほかにも、クーポンを発券したり、ポイントカードに次回来店時の特典を付けたりするなどの方法も効果的です。これらを参考にしながら効果的なアフターフォローを行い、顧客に「また来たい」と感じてもらえる工夫をしましょう。

季節や世間のイベントに絡めたものにする

 季節や世間のイベントと店舗イベントを絡めると、顧客が参加しやすくなるだけでなく、参加側の反応も得やすくなるというメリットがあります。たとえば、クリスマスに合わせた店舗イベントを企画した場合、クリスマスプレゼントという名目でお得なクーポンを発券したり、試作品に関連したイベントを行ったりしやすくなります。ほかにも、春はお花見や、秋は紅葉などのように四季のイベントと絡めたイベントも企画できるので、検討してみると良いでしょう。

店舗のイベントにはどんなものがあるの?

 店舗イベントのコンテンツには、どのようなものを用意すれば良いのか悩みますよね。ここからは、おすすめのコンテンツについて見ていきましょう。割引・無料キャンぺーン イベントのコンテンツとしては、商品の割引や無料キャンペーンが挙げられます。商品の割引などのコンテンツがあれば、「割引があるなら購入してみよう」や「一度店舗に行ってみよう」というような見込み顧客へのアプローチが可能になります。

 見込み顧客が来店すると、商品の良さや魅力などを直接話して、アピールすることもできるでしょう。加えて、プレゼントを用意するという方法も効果的です。プレゼントを用意している旨を告知しておけば、「プレゼントがもらえるなら」と、イベントに参加する人も出てくることが予想されます。加えて、もらったプレゼントをSNSに投稿すると自然と拡散され、商品のブランディングがされることにもつながるでしょう。

スタンプラリー

 店舗イベントでは、スタンプラリーも行われます。スタンプラリーでは利用店舗をまわってスタンプをためていき、集めたスタンプの数に応じてプレゼントなどの特典がもらえるという手法が多く見られます。スタンプラリーを行った場合、顧客をいろいろな店舗へ誘導できるという点がメリットです。

コラボ企画

 コラボ企画も、集客が見込めるコンテンツです。たとえば、他店舗とコラボする場合は、コラボ先の顧客も集客対象とすることができるため、結果的に集客アップにつながる場合があります。ほかには、コラボ先の店舗でレシートを提示すると割引がきくなどのコラボの仕方もあります。

体験会

 店舗で体験会を行うと、来客者が商品やサービスをより身近に感じることができます。また、購入意欲をかき立てることにもつながります。体験会の様子がSNSで拡散されると、集客アップも見込めるでしょう。

交流会

 店舗イベントとして行う交流会には、複数の種類があります。まず、新規顧客同士の交流会です。新規顧客をターゲットとした交流会の場合は、ただ単に人数を集めようとするのではなく、質が高い交流会を行うことが求められます。

 次に、既存顧客と新規顧客の交流会です。このようなタイプの交流会では、既存顧客が新規顧客に対して商品の魅力を直接伝えてくれるというメリットがあります。さらに、既存顧客のみの交流会も開催可能です。既存顧客のみを対象とした交流会を行うと、顧客が「特別感」を感じやすくなり、より店舗に根付くという効果があります。

イベントに集客する方法

 イベントの集客には、さまざまな方法があります。それぞれの方法のメリット・デメリットを把握したうえで、適切なアプローチを行っていきましょう。

SNS

 FacebookやTwitter、インスタグラム、LINE@などのSNSを使って集客を行うことも可能です。SNS集客は基本的には無料で、リアルタイムな情報を発信することができます。加えて、SNSの場合は資産化されたものがないという特徴があるため、店舗側が在庫を抱えるというリスクがありません。

 ただし、SNS集客にもデメリットはあります。発信した情報をターゲットに見てもらうためには、適切な知識を持ったうえで発信する必要があります。それぞれのSNSの特徴に合わせた発信を行えば、狙っているターゲットの目にとまりやすくなるでしょう。加えて、SNSの場合はインターネットを使う層が対象となるため、おのずとターゲットが限定されるというデメリットもあります。

DM

 DMとは、「ダイレクトメール」や「ダイレクトメッセージ」のことを指しており、なかには紙を使用したものもあります。しかし、スマートフォンが広まったことにより、近年ではEメールのDMが主流になりつつあるのが特徴です。DM集客のメリットは、コストが安い点にあります。加えて、開封率などを数値化して可視化できるので、運営側がDMの効果を測定しやすい点もメリットといえるでしょう。

 一方、DM集客のデメリットは、迷惑メールだと思われやすいという点です。DMでどんなに魅力的な情報を発信しても、迷惑メールと思われてしまっては、開封してもらえない可能性もあります。さらに、DMの場合はインターネットがある層が対象となるため、ターゲット範囲も限定されるといえます。

チラシ・ポスター

 チラシを配布する方法としては、配る、自店に置く、他店の協力を得て他店に置くなどが挙げられます。チラシ集客のメリットは、インターネットを使いこなせない層にもアプローチができる点にあります。加えて、チラシは手元に残るため視覚的にうったえやすくなり、それだけに信用性があるという点もメリットです。

 ただし、チラシ集客には制作や配布に製作費・制作費や人件費などのコストがかかります。ほかに、チラシのサイズによって情報量が限られることや、ターゲットが絞りにくい点はデメリットです。一方、ポスター集客のメリットは費用が安いうえに、一度作っておけば長期間にわたって商品やサービスをアピールできる点にあります。

WEBサイト

 WEBサイトとは、店舗ホームページなどのことを指しています。WEBサイト集客ではアクセスツールでのデータの解析ができるので、どんな人がどんなニーズで見ているのかわかりやすい点がメリットです。

 加えて、インターネット世代に対してアプローチができる点もメリットといえるでしょう。ただし、WEBサイト集客に関しては、WEBサイト運用のリテラシーがないと難しいといえます。常に情報のブラッシュアップを心がけ、プッシュ通知が多くなりすぎないように気を付けましょう。

店舗アプリ

 店舗アプリとは、スマートフォンアプリを使った販促・集客ツールで、主に飲食店や小売店などが集客するためのアプリです。店舗アプリでは、クーポンの発行や店舗の集客・リピーターの獲得などが主な機能とされています。店舗アプリ集客のメリットは、クーポン発行などにより、集客に直接つながるアクションがとれる点にあります。

 さらに、スマートフォンひとつで作業が完了するため、クーポン発行時も印刷コストがかからないうえに、どこでも操作が可能です。プッシュ機能を利用すれば、リアルタイムな情報を確実に受け取ってもらえる点もメリットといえます。一方、店舗アプリ集客のデメリットは、ユーザーがアプリをダウンロードしなければ機能しない点にあります。加えて、アプリの開発や維持にコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。

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動画サービス

 動画サービスには、YouTubeやLINEライブ、AbemaTVなどの種類があります。動画サービス集客のメリットはTVCMとは異なり、偶然接触ではないという点にあります。また、動画の作り方によっては印象に残りやすく、自社サイトや店舗アプリへの誘導も実現しやすくなるといえるでしょう。一方、動画サービス集客のデメリットは、動画作成自体に時間がかかる点や、クオリティが低いとかえって逆効果となる点にあります。

イベントに来てもらうためのコツ

DMやSNSなど、さまざまな媒体でイベントの告知を行っても参加者が集まらないケースもあるでしょう。イベントに来てもらうためには工夫が必要です。では、どんなことをすればいいのか、コツを紹介していきます。

見込み客を増やしてから告知する

イベントの告知を行っても、その内容に興味がない人は参加を検討することはないでしょう。SNSやDMを見てくれても、そのままスルーされてしまいます。

イベントの告知を行う少し前には、イベントに関連のある商品やサービスの情報を発信しましょう。そうすると興味を持ってくれる人が増えます。その後でイベントの告知をすれば、新たに興味を持ってくれた人からの参加も期待できるでしょう。

イベントに参加するメリットを訴求する

イベントに参加することで、自分にとってどんなメリットがあるのか考えたうえで、参加するかどうか決める人は多いです。忙しい人なら、わざわざ時間を作って参加してくれるため当然でしょう。参加するメリットが特になければ、来てもらうのは難しいです。

そのため、イベントに参加することでどんなメリットが得られるのか明確にしておきましょう。そして、告知の際にそのメリットを訴求することが大事です。予定を空けてでも参加したいと思えるようなメリットを訴求できれば、多くの人が来てくれるでしょう。

参加のハードルを下げる

イベントへの参加を検討する人のなかでも、興味関心の程度には差があります。参加のハードルが高いと、興味関心を強く抱いている人なら参加してくれますが、少し興味があるくらいの人は諦めてしまうことが多いです。

なるべく参加のハードルを下げて、気軽に参加できるようにしましょう。たとえば、完全予約制だと参加のハードルがやや高く感じられますが、予約なしでの参加も可能なら気軽に来てくれる人も多いです。当日にたまたま他の予定がなかったということで、来てくれる人もいるでしょう。

店舗アプリでプッシュ通知を活用!

 スマートフォンのホーム画面等に表示されるお知らせは、「プッシュ通知」と呼ばれるものであり、送信先の操作にかかわらず、無条件にユーザーの端末に情報を通知してくれるという機能です。このプッシュ機能を活用すれば、イベントの詳細や告知、リマインドもダイレクトに送ることができます。また、イベントの変更点などがあった際にもとても便利です。加えて、イベントのアンケートなどをお願いしたいときにもプッシュ機能を使うと、回収率を上げることにつながります。

プッシュ通知を利用した効率的な告知のコツ

 プッシュ機能を取り入れた後、効果的な告知はどのように行えば良いのかが気になりますよね。ここからは、プッシュ通知を利用した告知のコツについて紹介します。

プッシュ通知のタイトル

 ユーザーは、タイトルを見て「自分にとって必要な情報か」を瞬時に判断します。そのため、ユーザーが「読んだら良いことがある」と思えるようなタイトルをつけることが大切です。また、タイトルは画面に収まるように配慮し、18〜20文字以内でまとめるとユーザーの目にとまりやすくなります。

配信時間帯

 情報を配信する時間帯にも配慮すると、開封してもらいやすくなります。プッシュ機能の開封率は8~9時、12~14時、18~23時の時間帯が高いとされています。これは通勤前や昼休み、仕事終わり、就寝前などは、比較的時間が取れる人が多いということを意味しているのです。開封率が低いと感じているのであれば、実際に複数の時間に送ってみて、最も開封率の高かった時間を調査してみるのも良いでしょう。

配信頻度

 たとえば、同一の店舗から1日に10件ほどの配信があると、「しつこい」「不要な情報ばかりたくさん送ってくる」と判断され、ユーザーから削除されるリスクが高まります。実店舗で行った調査では、ひと月あたり4回以内の配信頻度が最も開封率が高いという結果が得られています。この調査結果からも分かるように、店舗側は見て欲しい情報を精査したうえで、ユーザーにとって有益な情報に限定して送信すべきといえるでしょう。

配信内容

 ユーザーを離脱させないためには、配信内容にも工夫し、マンネリ化させないことも大切です。ユーザーにとって内容やメリットがわかりやすいと、好感触につながりやすいといえます。

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