集客や顧客サービスの一環としてクーポンを用意する店舗は多いのではないでしょうか。アプリからクーポンを配信する場合には、業種や店舗の特徴に合わせたクーポンであることが重要なポイントです。しかし、具体的にはどのような内容がよいか悩むかもしれません。そこで、この記事では業種別のクーポンの導入事例を紹介していきます。
アプリで割引クーポンを導入するメリット
男女に関係なく、普段何らかのクーポンを利用している人は少なくありません。中でも、クーポンの利用が多いのは若い女性に多く見られます。また、商品購入やアプリ登録を決める際、クーポンが使えるかどうかを判断材料としている人も多い傾向にあります。つまり、アプリをダウンロードしている人だけが使えるクーポンの発行は集客アップにつながり、メリットが高いといえるでしょう。さらに、顧客のファン化が加速されることも期待できます。プッシュ機能を使ってクーポンの発行をお知らせできるうえに、有効期限を過ぎると非表示されるアプリも多く出ています。こうした便利な機能を使うことで、期間限定でクーポンを利用したいときの管理がしやすい点もメリットの一つです。
クーポンアプリの導入例
では、実際にはどのようなクーポンがあるのか、アプリで発行することが多い業種や割引内容などについて紹介していきます。
全ジャンルOK
クーポンには、業種を限定せず全ジャンルで使用可能なものがあります。例としてあげてみると、「アプリ公開記念プレゼント」や「開店記念日の割引」などです。これらのクーポンは飲食店やアパレル販売、または美容室などジャンルを問わずに利用できます。また、「アプリ公開記念プレゼント」ならアプリ登録者数を伸ばすことも可能ですし、オープン時の集客に利用できるでしょう。そして、「開店記念日の割引」はリピーターの確保につなげることも可能です。このように、アイデアが浮かばないという場合には、ジャンルに関係なく利用できるクーポンを導入するという方法もあります。
飲食
飲食店の場合、飲食代からの割引や何かメニューを1点サービスするといったクーポンが人気です。例えば、「1000円以上のお食事で100円OFF」や「生ビール1杯無料」、または「ソフトドリンク1杯サービス」などがあげられます。さらに、これらのクーポンは何度でも繰り返し利用できるようにすると、顧客のファン化につながるでしょう。その代わり、しっかり期間を設けることがポイントです。
また、クーポンの発行にスタンプカードを導入するという方法もあります。食品販売と食事の両方を提供している店舗なら、購入と食事に関係なく金額に応じたスタンプを付与すればいいのです。そして、集まったスタンプの数に応じてクーポンを発行しましょう。例えば、10個で500円OFF券を発行するといったものです。他にも、「期間中はコーヒー1杯100円」など激安キャンペーンを不定期で実施すると顧客を飽きさせることがありません。定期的にさまざまなクーポンを発行し、アプリを頻繁に見る機会を作ることがポイントです。
美容
メニューにもよりますが、美容室は1回あたりの利用料金が高くなりがちです。そのため、クーポンでの割引が喜ばれるジャンルの一つといえるでしょう。導入事例としては、アプリのダウンロードをした人に向けて「500円金券」を発行している店舗があります。アプリ登録の画面で「500円金券」に触れておけばダウンロード数が増えることが期待できますし、集客につながります。また、アプリにスタンプカード機能を導入し、特定の来店数で施術料から割引されるという特典も人気です。
小売
小売店は、アクセサリーショップや食肉店などさまざまなジャンルでクーポンが導入されています。特に、アプリをダウンロードした会員だけに限定したクーポンや特典が特徴的です。では導入例をあげてみましょう。食肉店の場合は、お肉の購入に対して1スタンプ押され、それを10個集めると10%OFFのクーポンが発行されます。アクセサリーショップで導入しているのは、アプリをダウンロードすることで受けられる特典です。ダウンロードするだけで、他では手に入らないノベルティーがプレゼントされます。他にも、アプリ会員に限定してグッズの購入予約を可能にしている店舗もあります。
フィットネス
フィットネスジムでは、アプリのダウンロードをするだけで500mlのペットボトルプレゼントを実施している店舗があります。また、スタンプ機能を導入して、レッスンを受ける度にスタンプを貯めていくサービスも行っています。他にも、チケットをコンプリートさせる度に特典がもらえるサービスや、アプリ会員だけが利用できる限定クーポンなど、アプリを活用しながらレッスンが楽しみになるサービスが特徴的です。
商業施設
商業施設の場合は館内に複数の店舗が入っているため、店舗配置や施設全体の案内などがアプリ一つでできるようになっています。そのうえで、時期に応じて利用できる割引などお得なクーポンが発行されます。また、イベント開催時期になると配信されるスクラッチクーポンを用意するなど、ショッピングが楽しくなるような仕掛けを欠かしません。
ホテル・観光
ホテルなどの宿泊施設の場合、顧客にとって気になるのは部屋のランクでしょう。手頃な料金でランクの高い部屋を利用できれば、集客アップが期待できます。そのような顧客心理を狙っているのが、部屋を無料でランクアップできるクーポンの発行です。しかも、何度でも利用できるため、リピーターの確保にもつなげることができます。他には、スタンプカードを導入することで会員が楽しめる工夫を行っています。スタンプカードのコンプリート数を5個に設定しているため、集めやすいのが特徴です。コンプリートしやすいので、顧客をファン化しやすいといえます。また、ホテル内の飲食店と連動させたスタンプカードもあります。こちらは、3回の利用に対して500円引きというもので、1〜2泊の利用でもクリアすることが可能です。
その他
クーポンは、他にもさまざまなジャンルに導入が可能です。スポーツバイクの販売店では、新車購入の際に利用できるクーポンの発行をしています。アプリをダウンロードすればクーポンが利用でき、他店より安く購入できるというお得なサービスです。さらに、メンテナンス工賃が20%OFFになるクーポンまで発行されるので、スポーツバイクを購入した後も顧客の抱え込みができます。
建築模型材料を扱っている企業では、自社イベントとスタンプカードを上手に連動させています。定期的にワークショップを実施し、参加するとスタンプが貯められるという仕組みです。自社製品の良さを感じてもらう機会を提供しながら、さらにお得感を得てもらうことができます。
クーポンを作るならアプリで
クーポンは紙製のものも多いですが、アプリで発行できるとさまざまなメリットがあります。
一つは、いつでも自由に発行できるという点です。紙に印刷したクーポンは、企画を練ってからデザイナーと打ち合わせし、レイアウトを決めてから印刷するという手間がかかります。デザイン料や印刷費用がかかるうえに、納期も必要です。しかし、アプリであれば印刷する手間は要りません。さらに、顧客の登録情報をもとにマーケティングができるというメリットがあります。アプリがあれば、ホームページを用意しなくても店舗のオフィシャルアカウントとして利用が可能です。顧客と1対1でのやり取りもできるうえに、いつでもスマートフォンで確認できるため、顧客にとってもメリットが高いといえるでしょう。
来店につながるクーポンで集客アップ
集客を考えるなら、アプリのクーポンを利用するとたくさんのメリットが期待できます。そして、クーポンを作ったら事例を参考に集客につながるようなイベントやサービスと上手に連動させてみましょう。
