2階以上の空中店舗は、1階の店舗に比べると集客において不利だといわれています。例えば、道路から店内が見えなかったり、狭い階段を上がる必要があったりするためです。しかし、空中店舗には空中店舗ならではの良さがあるため、工夫次第で効果的に集客することが可能です。今回は、空中店舗の集客のポイントや集客手段について説明します。
空中階のメリット・デメリット
集客について考えるには、2階以上の空中店舗のメリットとデメリットを押さえておく必要があります。空中店舗のメリットとしては、道路に面していないことで店内を落ち着いた雰囲気に演出できる点があげられるでしょう。路面店舗に比べて家賃が安いのもメリットのひとつです。
一方、空中店舗のデメリットは、集客に不利な点です。路面店舗と違って店の存在を知ってもらいにくいので、集客のための工夫を積極的に取り入れる必要があります。
【オンライン】空中階店舗の集客手段
空中階店舗の集客の手段としては、オンラインで簡単に始められるものも多くあります。ここでは、オンラインでの集客手段について具体的に紹介します。
ポータルサイト
空中階店舗への集客を促す手段としては、ポータルサイトの利用があげられます。ポータルサイトとは、同じ業種のさまざまな店舗の情報をまとめている情報サイトです。例えば、飲食店なら「ぐるなび」、美容院やネイルサロンなら「ホットペッパービューティー」があります。アクセスを集めるためのSEO対策はポータルサイト側がおこなっているので、登録するだけで集客することが可能です。ただし、ライバルとも比較されやすく、少し低い評価がつくだけで選ばれにくくなる場合もあります。
インターネット広告
店舗への集客方法としては、インターネット広告も効果的です。店舗の情報を記したサイトを検索エンジンの検索結果に掲載させる「リスティング広告」や、SNSに表示させる「SNS広告」などがあります。インターネット広告を出稿するには広告費もかかりますが、店舗のターゲットとなる層にしっかりアピールできます。
SNS運用
集客のためには、SNSも利用するといいでしょう。SNSで店舗のアカウントを作成し、新メニューや限定品などの宣伝をおこないます。店とは直接関係のないお役立ち情報を発信し、注目を集めるという手もあります。単にフォロワーを増やすだけでなく、ファンも多く獲得できるようになれば、実際の来店にもつなげられるでしょう。SNSは無料で利用できるので、気軽に始めやすいです。SNSとしてはTwitterをはじめとし、FacebookやInstagramなどさまざまなものがあります。それぞれの特徴やユーザー層を意識して運用すると、より効果を得やすいでしょう。
ただし、SNSで集客するには頻繁に投稿し続ける手間がかかります。また、フォロワーが少ない最初のうちは、目に見える効果を感じられない中でコツコツ投稿を続けなければなりません。
LINE
多くの人が利用しているコミュニケーションツールのLINEも、集客の手段として活用できます。LINEにはビジネス版として「LINE公式アカウント」があり、導入している企業や店舗も増えています。LINEは頻繁に開いているユーザーが多く、店舗からのお知らせも目にとまりやすくなります。ただし、ユーザー側から友達登録してもらうハードルもあります。また、お知らせを送っても、相手が開封したかどうかまでは確認できません。
ブログ
ブログでの情報発信も店舗の集客にとって効果的です。ブログでは店舗の情報だけでなく、お役立ち情報も織り交ぜながら発信すると成功しやすくなります。ブログの運営がうまくいけば、ゆくゆくは過去に書いた記事だけで集客し続けることも可能です。ただし、基本的には記事を頻繁に更新することが前提となります。また、SEOによる上位表示を狙うライバルは多いため、アクセスを集めるのは簡単ではありません。特に最初のうちはほとんど記事が読まれないので、辛いと感じることもあるでしょう。そこを乗り越えられるかどうかがポイントです。
動画配信
動画配信も店舗への注目を集める手段のひとつです。動画は視覚・聴覚の両方に訴えられるので、文章や写真だけでは伝わりにくい魅力も伝えられます。本格的な機材を用意しなくても、スマホがあれば動画を撮影できます。動画といえばYouTubeというイメージが強いですが、作成した動画はSNSへの転用も可能です。ただし、ただ撮影してアップロードすればいいというわけではなく、視聴者を増やすための戦略を練る必要があります。
店舗アプリ
専用のアプリ作成サービスを利用すれば、オリジナルの店舗アプリを簡単に作成できます。店舗アプリで最新情報やクーポンを配信すれば、リピーターも確保しやすくなるでしょう。ただし、店舗アプリを取り入れるなら、顧客側がアプリをインストールしたいと思うような工夫も必要です。
【オフライン】空中階店舗の集客手段
空中階店舗への集客を促すには、オフラインの手段もあります。ここでは、オフラインでの集客手段について紹介します。
看板・のぼり・ボードの設置
空中階店舗の存在をアピールには、看板やのぼりなどを設置すると効果的です。店名はもちろん、メニューや価格についても記載すると興味をもってもらいやすくなります。店内の雰囲気が分かる説明を添えるとよりよいです。看板やのぼり以外にボードを立てるのもいいでしょう。ただし、設置には費用がかかるうえに、古くなったら修理や買い替えなども必要です。また、雨や強風のときには店舗内にしまう手間もあります。
地域のフリーペーパーに掲載
集客のためには、地域のフリーペーパーに店舗を掲載するという方法もあります。地域を絞って広告を出せるので、ターゲットに対して効果的な宣伝ができるでしょう。ただし、掲載には費用がかかるため、どの程度の効果が出るのかをしっかり考慮し、掲載するフリーペーパーや掲載方法、掲載時期などを選ぶ必要があります。
チラシ
店舗の宣伝をする方法としては、チラシを作成するという手もあります。チラシは、新聞への折り込みやポスティングで多くの人に届けることが可能です。チラシの作成はすべて業者に委託できるので、デザインやキャッチコピーの作成に自信がなくても問題ありません。ただし、若者は新聞をとっていないケースが多いです。新聞をとっているシニア層がターゲットであれば、折り込みチラシにも一定の効果を期待できるでしょう。
ティッシュ配り
ティッシュ配りにも宣伝の効果を期待できます。ティッシュはいくつあっても困らないので、受け取ってもらいやすいです。営業時間内に店の前で配れば、実際に店舗の近くに立ち寄る人にアピールできます。ただし、ティッシュは人が手渡しするので、手間や人件費もかかります。
交通広告
より多くの人に向けて宣伝したいなら、電車やタクシーに掲載される交通広告が効果的です。世代を問わず多くの人が広告を目にするので、店舗の知名度を一気に高められるでしょう。ただし、交通広告は広告費が高額なケースが多いです。
空中階店舗の集客ターゲット
空中階店舗の集客を成功させるには、ターゲットをしっかり定める必要があります。空中店舗を選ぶ可能性の高いのは、落ち着いた空間でゆっくり過ごしたいというニーズをもつ人です。このような人は、窓から常に人の往来が見える1階の店舗よりも空中店舗を選びやすいでしょう。なお、雰囲気を作り込みやすい空中階店舗は、訪れたことのない魅力的な店を探している顧客や、何度も通える素敵な店を探している顧客もターゲットにしやすいです。
反対に、急いでいる人は空中店舗をあまり選びません。例えば、なるべく早く食事を済ませたいと思っている人は、外から中の様子が分からない店の利用をわざわざ検討しないでしょう。また、階段を使うのが面倒だと思っている可能性もあります。
大事なのは「リピーター」！リピーターをつかむには店舗アプリ！
空中階店舗の集客で重要なのは、リピーターを確保することです。リピーターを定着させるには、店舗アプリを活用すると特に効果的でしょう。店舗アプリなら、オンラインでクーポンを配布したり、イベントや新メニューなどの新着情報を配信したりできます。再来店を促して顧客の定着化を目指すなら、店舗アプリ作成サービスで豊富な実績のある「UPLINK」を利用してはいかがでしょうか。