こんなものまで!サブスクリプションサービス・アプリを紹介

コラム

サブスクリプションサービスは、音楽や映画、本、車などさまざまな分野で取り入れられています。導入を検討している経営者も多いのではないでしょうか。とはいえ、どのように取り入れれば良いかわからず、導入事例を知りたい人もいるでしょう。この項では、サブスクリプションサービスが利用できるサービスやアプリを幅広く紹介します。   

「サブスクリプションサービス」とは?   

サブスクリプションサービスとは、従来の「買い切り」ではなく「一定期間サービスを利用できる権利に対して料金を支払うもの」を指します。月極駐車場や習い事の月謝、月額会員制サービスなど、似たようなサービス自体は昔からありました。従来は買い切りが当たり前だった音楽や動画、書籍といったさまざまな分野にまで広がっています。飲食店や美容院などもサブスクリプションサービスを提供しています。

これまでの定額制とサブスクリプションサービスとは、何が違うのでしょうか。これは、サービス提供側が「顧客満足度をより意識している」という点で異なります。従来の定額制では、たとえば新聞を定期購読してもらって毎日届けるというように、もともとある商品やサービスを継続購入する契約をしてもらうものでした。サブスクリプションサービスでは、顧客のニーズに合わせて料金プランや提供するサービスを用意しています。ただし、これは大きな違いとは言えず、利用者側からすれば、どちらもほぼ同じものととらえて問題ないでしょう。

オンラインで利用できる!サブスクリプションサービスやアプリ       

ここでは、オンラインで利用できる代表的なサブスクリプションサービスを紹介します。             

音楽

「Amazon Music Unlimited」はAmazonが提供する音楽配信サービスです。Amazonは、月額500円のプライム会員になるとさまざまなサービスが利用できるようになります。そのうちの1つに200万曲以上の音楽が聞き放題のPrime Musicというサービスがあり、その上位版が「Amazon Music Unlimited」です。プライム会員でなくても登録でき、6500万曲以上の音楽を聴くことができます。これは数ある音楽配信サービスのなかでもトップクラスの配信数です。料金プランは複数用意されていて、プライム会員の場合、個人プランで月額780円、ファミリープランで1480円などとなります。

「spotify」は、約5000万曲が聞き放題になる音楽配信サービスです。無料プランでもフルアクセスできます。プレミアムプランは月額980円で、オンデマンド再生やオフライン再生、広告なしなど充実した環境で音楽を聴くことができます。

動画

YouTubeは、無料で多くの動画が視聴できるサービスとして多くの人が知っているでしょう。「YouTube Premium」に加入すると、広告が入らない状態で動画が視聴できたりYouTubeMusicをオフライン環境で再生できたりするなど、より快適な環境でサービスを活用できます。月額料金は1180円です。ほかにファミリープランや学割プランなどもあります。

「Hulu」は、映画やドラマからアニメまで6万本以上のコンテンツがほぼ見放題の動画配信サービスです。日本テレビと提携していることも特徴で、同局のドラマやバラエティなどの番組も視聴できます。月額料金は1026円です。「dアニメストア」はアニメに特化したサービスで、月額400円で3800本以上のアニメ作品が見放題となります。このほかにも、さまざまな動画配信サービスがあります。

漫画・書籍・雑誌       

「楽天マガジン」は、月額380円で450誌以上の雑誌やムック本が読み放題となるサービスです。バックナンバーから最新号まで読むことができ、普段は手に取らない雑誌に目を通す良い機会になります。「U-NEXT」は映画やドラマの配信サービスとして知られていますが、漫画や雑誌も読むことができ、エンタメ好きに特におすすめのサービスです。月額料金は1990円ですが、毎月1200円分のポイントが付与され、見放題の対象に入っていない映画のレンタルや漫画の購入などに使用できます。   

ゲーム          

「Nintendo Switch Online」は、Switchでオンラインゲーム(スプラトゥーン2やアームズなど)をプレイするなら加入する必要があるサービスです。不定期でファミコンやスーパーファミコンのゲームが追加され、追加料金なしに遊べます。セーブデータの預かりサービスを利用することも可能です。個人プランは月額306円で、そのほかにファミリープランもあります。「PlayStation Plus」は、オンラインゲーム(モンハンなど)をプレイするなら加入する必要があるサービスです。毎月PS4やPS3などのゲームが追加されて自由に遊べ、セーブデータの預かりサービスも利用できます。月額料金は850円となっています。             

恋愛・婚活   

恋活や婚活に使えるのが、マッチングアプリの「Pairs(ペアーズ)」です。1000万人を超える会員が在籍しています。女性は基本的に無料で利用でき、男性は登録からマッチングまでは無料で相手とメッセージのやりとりをする段階に入ったら有料となるシステムです。男性の有料会員は月額3590円~です。ただし、18歳未満は利用できません。

なお、オンラインサービスではありませんが、婚活系サービスなら「婚活フリーパス」もあります。これは、月額料金を払えば婚活パーティに参加し放題となるサービスです。月額980円で、どのイベントに参加しても追加費用はかかりません。

オフラインのサブスクリプションサービスにも注目!          

サブスクリプションサービスというと、音楽や動画の配信サービスがよく知られています。オンライン上で提供されるサービスであるとのイメージが強い人もいるのではないでしょうか。しかし、先ほど紹介した婚活パーティのサブスクのように、オフラインでサービスを提供する業態も増えつつあります。ここでは、そのようなオフラインのサブスクリプションサービスを紹介します。          

カフェ          

「coffee mafia(コーヒーマフィア)」は、東京にあるカフェです。月額料金を支払えば、いつでも無料で対象のコーヒーが楽しめたり対象のドリンクが割引価格になったりするサービスを提供しています。全店で利用可能です。複数のコースがあり、ライトは月額3000円です。「上島珈琲店」も、対象店舗で1日1杯のコーヒーが楽しめるサービスを提供しています。イートインもテイクアウトも可能です。専用アプリをダウンロードする必要があり、月額料金は5000円となっています。           

居酒屋・バー

「HIDEOUT CLUB(ハイドアウト クラブ)」はバーやウィスキーが好きな人向けのアプリです。月額1500円でプレミアム会員になると、バーでウェルカムドリンクが無料で楽しめます。バーは編集部が厳選したところが表示され、そのなかから自由に選ぶスタイルです。

「nomocca – (のもっか) 」は、居酒屋やバーで使えるお得なクーポンが配信されるアプリです。100ブランド以上の居酒屋やバーで使え、会員1人がいれば5人まで好きな飲み物が1杯無料になります。月額料金は980円です。

美容

「MEZON(メゾン)」は、シャンプー、ブロー、ヘアケアに特化したサブスクリプションサービスです。500以上の美容室で、シャンプーやトリートメント、ヘッドスパなどの施術が無料で受けられます。複数のプランがあり、定額チケットプランは月額1万500円です。4回ほど通えば元は取れるでしょう。行ったことのない美容室を試す良い機会が得られます。「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」でシルバー賞を受賞した実績があります。

美容のサブスクの例としては、資生堂が提供するスキンケアシステム「Optune(オプチューン)」も挙げられます。これは、専用マシンが自宅に届き、専用アプリでその日の肌状態を読み取ると、それに合わせて美容液が抽出されるというサービスです。「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」でブロンズ賞を受賞した実績があります。月額料金は1万円となっています。

ファッション

「airCloset」は女性対象の服がレンタルし放題になるサービスです。プロのスタイリストがコーディネイトしてくれるため、自信の持てる着こなしができるでしょう。借りた服が気に入ったら購入もできます。複数のプランがあり、ライトプランは月額6800円。「leeap」は男性を対象とした同様のサービスで、カジュアルプランは月額7800円です。             

子供用品       

「絵本クラブ」は、子どもの年齢に合わせて厳選された絵本が毎月2~3冊届くサービスです。0歳から小学6年生まで対応しています。届ける絵本によって月額料金は異なりますが、0歳児で2500円前後です。「トイサブ!」はおもちゃのサブスクサービスで、月額3340円で子どもの年齢に合ったおもちゃが隔月で届きます。「日本サブスクリプションビジネス大賞2019」でグランプリを受賞しています。

子供の成長は早く、絵本やおもちゃを購入してもすぐに飽きてしまうことも珍しくありません。また、親の好みで選ぶと偏ってしまったり年齢に合わないものを買ってしまったりしがちです。そのため、プロが年齢に適したものを選んでくれる絵本やおもちゃのサブスクリプションサービスは需要があります。

ライブ          

「sonar-u(ソナーユー)」は音楽ライブに行き放題のサブスクサービスです。月額1600円で、約150の提携ライプハウスに何度でも通えます。月額料金を払っておけば何回ライブに行っても入場料金がかかることはなく、高コスパで安心のサービスです。          

実店舗にもサブスクリプションサービスの導入がおすすめ   

実店舗の運営者のなかには、自店舗にも流行りのサブスクリプションサービスが活用できるのではと前向きに検討している人もいるでしょう。ここでは、サブスクリプションサービスを提供することで得られるメリットと、注意すべき点を紹介します。             

サブスクリプションサービスのメリット

サブスクリプションサービスを導入する大きなメリットとして、まず売上の安定化が挙げられます。商品やサービスを売り切る形態では、売上を正確に予測するにはさまざまな要素を勘案する必要があり、容易なことではありません。サブスクリプションサービスの場合は、毎月一定の料金を自動で支払う形式であることが多く、登録者数に月額料金を乗算することでその月の売上を予測できます。

顧客データが収集できるのも大きなメリットです。買い切りの場合は顧客が購入した時点で関係が終わるので、商品やサービスを気にいったかどうか、どのような点に不満を覚えたかといったことがわかりません。サブスクリプションサービスの場合は利用状況を確かめられるため、人気のあるサービスや顧客の好み・嗜好などが把握できます。これらはサービスの改善や今後のマーケティングに活かせる貴重なデータとなります。

「料金を払えば利用し放題」という形式にすることで、新しいサービスを試してもらいやすくなる点もメリットとして挙げられます。買い切りの場合、「新商品がどのようなものかわからないので買わない」などということは珍しくありません。しかし、利用し放題であれば気軽に試せるものです。特に、何万円もする高額商品の場合、少額の月額料金で利用できるようにすることでハードルを下げられます。

サブスクリプションサービスの注意点   

サブスクリプションサービスを導入する際の注意点としては、スタート時は利用者が少ないためあまり利益が見込めない点が挙げられます。費用を回収し安定して利益が出せるようになるまでには、ある程度の期間がかかります。新規顧客を取り込むため、無料の体験期間を設けることや、低額プランを含む複数のコースを設定すること、満足度の高いサービスをそろえることなどの工夫が必要です。

黒字化してからも、顧客が長期間にわたって継続して利用しなければ利益が安定しません。そのため、随時新しいサービスを提供したり不評な点を改善したりして、飽きさせない工夫を続ける必要があります。顧客データを分析し、ニーズを的確につかむよう努めましょう。カスタマーサポートを充実させることも大事です。利益を上げるためには、売り切りのケース以上に顧客との信頼関係の構築に努めなければなりません。サブスクリプションサービスを導入するなら、長期スパンで利益を回収する意識が重要です。

店舗オリジナルアプリでサブスクリプションサービスが簡単に導入   

サブスクリプションサービスでカギとなるのは「定期の自動課金」です。これは、実店舗でサービスを提供する場合はどのように取り入れるべきでしょうか。1つの方法として、これまで紹介してきた数々のサービス同様に、アプリを活用する方法が挙げられます。

UPLINKのアプリならサブスクリプションが実現できる   

自店舗でオリジナルアプリを持つのは難しいことではありません。店舗用にオリジナルのアプリを作成するサービスは複数存在し、高額な費用をかけずに簡単に開発してもらうことも可能です。たとえば、店舗アプリ作成サービスの「UPLINK」では、店舗独自の魅力を生かしつつ豊富な機能も備えたアプリを作成可能です。ゼロの状態から開発するのではなく、標準機能を搭載したひな型に店舗のニーズに合わせて機能を追加していくスタイルなので、安い費用で依頼できて完成までの期間も短くて済みます。制作したあとも、アプリ利用者数の推移を分析して改善案を提案するなどこまめなフォローが受けられるため、運用面でも安心です。

UPLINKのアプリでは、デジタルチケットの購入や決済も可能です。デジタルチケットは回数券や定期券の役割を果たすもので、活用することでサブスクリプションサービスを提供できます。             

店舗オリジナルアプリでできること       

UPLINKの店舗アプリは、サブスクリプションサービスの提供以外にも、さまざまなシーンで役立ちます。たとえば、リピートを促すスタンプカードやポイントカードの機能を搭載することができ、クーポンの配信も可能です。カードやクーポンを発行しなくて済むのでペーパレスにも貢献してくれます。なお、先に述べたデジタルチケットは、サブスクリプションサービスではなく買い切りバージョンを作成することも可能です。アプリを通して事前予約や決済なども可能となっています。                                      

サブスクリプションサービスで売上の安定化とファン化を   

サブスクリプションサービスには顧客の固定化や顧客データの収集などさまざまなメリットがあるため、実店舗でも取り入れるところが増えています。店舗アプリを活用すれば、トラブルなくスムーズにサブスクリプションサービスを導入することが可能となります。興味を持った人は、UPLINKのサイトで詳細をチェックしてみてはいかがでしょうか。